Portland Now ポートランドの今

ウォーターフロント・パークでは、毎週のように大規模なイベントが行われており、5月には2019年から開催されていなかった、メキシコの祝日シンコ・デ・マヨの大規模フェスティバルが復活。6月のローズ・フェスティバル、7月のブルース・フェスティバルに続いて、7月中旬に行われたLGBTQを祝うプライド・フェスティバルでは、1万人がパレードに参加し、4万5000人の観客が声援を送りました。

また、市内の公園を活用したイベントなどもコロナ前と同様に多数行われ、行政や基金などからの助成金なども活用し、市の中心部においても “Every Wednesday”という毎週水曜日に小規模の食品や飲食店事業者やアーティストやクリエイターに焦点を当てたイベントを開催するなど、ダウンタウンのにぎわいづくりに新しい流れを作る取り組みも行っています。

この三年間、リモート勤務が中心となっていたポートランド市役所でも、今夏より週半分程度のオフィス出社を義務付けるハイブリッド方式に変更されるなど、オフィス街にも活気が戻りつつあります。市内のあちこちで、コロナ期間中に激増したグラフィティ（落書き）を消したり、大規模な清掃が行われるなど、街の安全と環境を取り戻す取り組みが行われました。また、今年４月に日本の出入国時の水際対策が解除された後は、視察や観光、学校研修などにポートランドを訪れる日本人の数も増えているようです。

また、トレードショーなども学会なども復活し、今年の春にはスペシャリティーコーヒーショウ、８月にはアウトドア関連の素材全般を取り扱うThe Material Showや、西海岸最大の園芸見本市Farwest Showなどが開催され、多くの人々がポートランドを訪れています。