Pick-up: Community Co-Pack NW (コミュニティ・コパック・ノースウェスト)
コミュニティ・コパック・ノースウエスト(以下CCN)は、プロスパー・ポートランドが開催しているのB2Bネットワーキングイベントの共同主催者のひとりである、ハンナ・クルバーグと2人の仲間たちによって、有色人種や女性による”食の起業”をサポートするためのコパック(委託製造業)ビジネスです。
創業メンバーそれぞれが持つコパックの経験や知見を最大限に活かして、スタートアップのサポートだけでなく、小規模メーカーが規模拡大におけるハードルを下げるサポートを行っており、小さな作り手に焦点を当てたコミュニティ指向の生産施設です。
CCNはポートランドのサウスイースト(SE)地区にあるNPOが運営するローカルフードハブ(農家、流通業者、物流倉庫、食品メーカーなどからなるローカルフードの流通拠点)である【Redd West(レッドウエスト)】の空きスペースを活用して昨年末にオープンし、すでに数軒のクライアントの受託製造を行っています。
コロナ禍において、外食産業が苦戦する中、パッケージフード(いわゆるスーパーに並ぶ飲料・食品)業界は大変活況です。そんな中、ポートランドは今、全米でも食のシリコンバレーと呼ばれるほどに、食の起業に沸いています。
その理由はいろいろな要因があげられますが、もともと食の街と呼ばれた背景には農村地域との距離が近く、新鮮な食材が手に入りやすい環境であること、豊富で良質な水、また多くレストランなどがあることから豊富に人材が集まること。また官民ともに食のエコシステムの構築に長年取り組んできたことなどがあげられます。
そして、CCNのようなコパッカーの存在も大きく影響しています。コパッカーを利用すれば、生産設備を持たなくても自分のレシピとアイデアさえあれば、プロの力を借りながら小さな規模で気軽に製品化することができ、起業家はマーケティングや営業戦略に注力できます。
またCCNでは、製品の製造、包装だけでなく、製品化にあたって食品業界のプロである三名が、市場参入にあたってのコンサルティングも提供しており、食の知識が全くないクライアントでもレシピ作りからサポートが可能です。
例えば、製品のアイデアがある日本人がポートランドに来れば、コパッカーを利用すれば初期投資を抑えて、最少ロットで最速で製品を世に送り出すことも可能となり、日本の中堅食品企業がこういった施設とコラボレーションやパートナーシップを結んで全米展開を狙うといったようなこともスピーディに実現可能になるのです。
好評のイベント第4弾!ポートランドをはじめとしたアメリカ西海岸北部のエリアと日本の食品・飲料企業や関連企業、食品バイヤーや流通業者、コパッカー(製造・包装委託業者)がオンラインで集まり、幅広い情報交換やパートナーシップ、ビジネスチャンスやアイデア発掘のためのネットワーキングを行うイベントを、日本時間今年2月24日(木)午前9時より開催します。コロナ禍でアメリカの食品業界では日本食が人気、日本からの農水産物の輸出も過去最高を記録しています。いまアツいアメリカの食品業界へ参入のきっかけにおすすめのイベントです。
プロスパー・ポートランドでは、ポートランド情報をお届けする
日本語ニュースレターを定期的に配信しています。
ご希望の方はこちらのリンクよりご登録ください。
詳しいお問い合わせ(日本語対応可)
Kevin Johnson ケビン・ジョンソン
プロスパー・ポートランド(ポートランド市振興局)
ジャパンイニシアチブ担当