Highlight : 飲料・食品関連企業向けオンラインB2Bネットワーキングイベントの開催報告

プロスパー・ポートランド は、2020年9月から10月にかけて、2 つの食品・飲料 B2B ネットワーキングイベントを企画実施しました。 このプログラムは、厳しい COVID-19 状況下において、一番の被害を被っている中小ビジネスのサポート、特に新しいコンタクト獲得とビジネスを刺激することが目的でした。

9月24日に開催された第1回目のイベントには、オレゴンに進出中の日系企業(サンクゼール、ヤマキUSA等)を含む、ポートランドとその周辺地域、オレゴン州、ワシントン州、カリフォルニア州の企業107社(バイヤーを含む)、ファシリテーター、オブザーバーを中心に139名が参加しました。

第2回目となる10月29日のイベントには、オレゴン州、ワシントン州、カリフォルニア州から152社(バイヤーを含む)、ファシリテーター、オブザーバー、報道関係者、札幌、東京、神戸からマルヤナギ小倉屋、カネテツデリカフーズ株式会社、ケンミン食品株式会社、エム・シーシー食品株式会社、有限会社春華堂などのメーカーや商社などを含む24社、カナダのブリティッシュコロンビア州から12社の計197名が参加しました。

どちらのにおいてもイベント、各社とも20社以上の新規コンタクトの獲得、新たな顧客やサプライヤーとの出会い、新たな関係性と戦略的パートナーシップの確立、効率性の向上とビジネスの成長のためのリソースの発見、ビジネスや製品のピッチの改善、「ピアラーニング(Peer learning)」の恩恵、金融、技術支援、輸出リソースについての学習など、それぞれの企業にとって様々な目標を達成することができましたというフィードバックを得ました。

通常こういったプログラムへの協力や参加は、内容について口頭や説明だけで理解を得ることはとても難しく、また国をまたぐ場合には特に意思疎通において困難があったため、一回目のイベントにはパートナー都市や団体に オブザーバーとして参加してもらい、二回目の参加を促しました。結果、パートナーからのの協力を得ることができ、第2回目のイベントでは参加者が全体で30%増加。

また、参加企業に加えて、オレゴンを中心に活動する食品関連や女性起業家やスタートアップをサポートするNPO団体などから多大なサポートも受けることが出来ました。二回目のイベントに先駆けて、ZOOMの使い方やの効果的なオンラインプレゼンに不安のある参加者に向けて、NPO団体と協力して参加者のスキル向上のためのセミナーを開催、当日においては総勢20名におよぶボランティア・ファシリテータが参加。また、イベント終了後にはアメリカ北西部の食品飲料事業者のオンラインコミュニティへの参加者が増加し、活発な情報交換が引き続き行われています。

このプログラムのきっかけは、金属加工業・製造業担当でもある私が、企業間の材料調達の場面でよく遭遇していた状況、例えば同じ加工ができる企業が2ブロック先にあるにもかかわらず、数時間かかる他州に発注していたり、同じ材料を近くで取り扱う企業があるにもかかわらず海外に発注していたというような「灯台もとぐらし」な状況をを改善するため、2011年より継続的に行ってきた独自のプログラムが基礎となっています。コロナ禍以前は、会議室やホテルに集まり、朝食やランチと共に1セッションごとに7-8社が各社2-3分程度の持ち時間で自社紹介を行い、一定時間ごとに次のテーブルに移るラウンドテーブル方式で行っていました。

しかし、コロナ禍においては集会が不可能なため、オンライン会議ソフトZOOMを使用し、「ブレイクアウトルーム」という機能を活用して3セッションを行いました。セッションの合間にはセッションの準備のための時間が必要であること、また通常だと雑談やコーヒーブレイクなどができるのですが、オンラインだとどうしても間延びするため、簡単ながら魅力的なテーマ(サーキュラーエコノミー(循環型経済)・輸出入や進出について)でのプレゼンを関係者に依頼を行いました。

プロスパー・ポートランドの局長、キンバリー・ブラナム氏はイベントの冒頭、「パンデミック、気候変動といった様々な問題が浮上する中、多くの人々とのつながりづくりが大変難しい状況が続いておられると思います。そうした中テクノロジーの力を借りて、アメリカからはポートランドを中心にオレゴン各地またワシントン州やカルフォルニア州、カナダのブリティッシュ・コロンビア州から、また日本からは札幌・世田谷・神戸といったパートナー都市の代表や経営者の方に参加頂きまして有り難うございます。ポートランド近郊では約29万人の人達が飲料・食品ビジネスに携わっているといわれています。そういった人びとがこういった機会を通して、新たなビジネスへのチャンスを掴んでもらえればと思います。」と述べました。

日本の参加企業からは、コロナ禍で海外出張にも行けず販路拡大が難しい中で実際の営業に繋がった、若手社員のトレーニングの機会となった等の幅広いフィードバックをいただきました。この方式はコロナ禍においてだけでなく、海外進出などを検討されているような企業にとって、海を越える前の腕試し、第一ステップになる機会になったようです。

次回は2021年3月にテーマを「クリーンテック(クリーン・テクノロジー)」にて開催予定です。日米両国より投資家・企業の参加を募集しております。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

<参考資料>
PSACE(世田谷ポートランド都市文化協会)井上さまの参加レポート
「世界の起業家」ポートランド振興局主催 ポートランド 日本「食」コミュニティをつなごう! オンラインB2Bネットワーキングイベント大盛況
神戸新聞 「食の街」米ポートランド市とオンライン交流会 神戸、札幌などの会社
ジャングルシティ飲食業界を応援!プロスパー・ポートランドのオンラインイベントに参加しました。

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Kevin Johnson ケビン・ジョンソン
プロスパー・ポートランド(ポートランド市振興局)
ジャパンイニシアチブ担当

ケビン・ジョンソン。ポートランド市の経済振興・都市振興などを担当する組織”プロスパー・ポートランド”にて、製造業およびPortland - Japan Initiativeを担当。ニュースレター登録 https://bit.ly/2ZovxBx