Kevin's Column Vol.2
ブロードウェイ・コリドー:社会的公正性に配慮した開発プロジェクト
「ブロードウェイ・コリドー」は、ポートランドの景観を永続的に変え、街を一つにまとめ、地域や国内外のメディアの注目を集め、大規模な民間投資を促進する都市開発プロジェクトです。地区全体をユニークで多様で活気に満ち、持続可能で、ミクストユース(混合用途)の市街地として、地域の多様な交通機関をシームレスに統合することを想定しています。ブロードウェイ・コリドーの建設プロジェクトは今後15〜20年にわたって行われ、2022年から2023年に始まる開発の第1フェーズの工事が開始される予定です。
プロジェクトの背景と公正性
ブロードウェイ・コリドー地区のビジョンは、歴史と文化を尊重し、社会的公正性と包摂を促進し、ポートランドの住民が街でどのように生活し、働き、楽しみ、移動するかを再考することです。 2016年9月、ポートランド市とプロスパー・ポートランドは、ブロードウェイ・コリドー地区の中心部、ポートランド北西部にある米国郵政公社の土地を購入しました。これにより、14エーカーの土地に400万平方フィートの開発するという、一世代に一度あるかないかの機会が生まれます。
旧米国郵政公社の建物の場所、サイズ、規模は、人間を第一に考えた開発ができるまたとない機会を与えました。このミクストユース(混合用途)開発は、ポートランドの東西のアクセスを可能にし、ポートランドの住民の暮らし方、働き方、楽しみ方や街での移動方法を再び作り出せる、多様な交通機関のハブを提供できます。この開発により、2035年までにポートランドの中心都市で予測される成長の10%に相当する、推定4,000人の雇用と2,000世帯を収容することができます。
開発計画のプロセス−公正なコミュニティの関わり
2017年春から2019年夏にかけて、開発が公正に行われ、あらゆる所得レベルのポートランドの住民にとって、機会と値ごろ感のある手頃な価格をより可能にできる親しみやすいネイバーフッドを作り出すために、しっかりとした開発計画プロセスが踏まれました。したがって、プロジェクトチームがポートランド 市民の実際の価値観を反映させた計画を進めるために、コミュニティの声を聞き、新しいアイデアを探求するために時間をかけることが非常に重要でした。これには、計画の早い段階で多様な40人のメンバーからなる運営委員会を関与させ、そして人種的公正性について、独自の観点を持つ運営委員会組織に手当を給付することなどが盛り込まれました。
計画のプロセスとして、コミュニティからの意見が、プロジェクトの開発計画とマスタープランに確実に反映されるよう、特定の段階において一連の振り返り作業が組み込まれました。プロジェクトに関わるパートナーは、透明性のあるプロセスにするため、また、プロジェクトのビジョン達成において実行可能で効果的な計画を作成するために慎重に進めました。
共同での取り組みとしては、文化に応じた伝え方、プレゼンテーション用の資料、コミュニティのプレゼンテーション用のツールキット、フォーカス・グループ、ラウンドテーブル形式での対話、映像による記録、特定の文化における出版物での広告、パートナーがフィードバックを受け取るための方法を増やすことなどが含まれます。
複数の利害関係団体がブロードウェイ・コリドー・プロジェクトを動かしています。また、プロジェクトの運営委員会に加えて、1,000人以上の参加者がさまざまな対面およびオンラインフォーラムに参加しました。
現在プロスパー・ポートランドが2020年8月に通知したマスタープランが、コミュニティに承認されるのを待っているいる段階です。
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